肩こり
親指で手三里(てさんり)をおさえて、手で腕を握り脇の下の方へ引きます。首は
引く方向とは反対に向けます。
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※ つぼ押しのポイント
つぼの位置は正確には各個人で異なります。自分の体を押してみて、気持ちの良い
ところや、こりやはりのある所を探してみてください。そこがつぼです。
◆ 特集 冬に備えて ——高血圧
十一月の中旬から四月の中旬までの間は、一年の内で心臓病や脳卒中が多い季節で
す。特に寒波が四日以上続くときは、発作が起こりやすくなります。高血圧の人は注
意しなければなりません。
漢方では高血圧の体質を次の三つのタイプに分け、その原因と対策を講じていきま
す。
◇ 血(けつ)タイプ
血液が汚れ、流れが悪くなることによって血圧が上がります。本態性高血圧の大半
はこのタイプに入ります。肩こりと便秘は常に解消しておきましょう。
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また、食事も
気をつけねばなりません。特にチョコレートをはじめとする甘いものや、エビ、カニ
やイクラ、カズノコなどの魚卵類はなるべく食べないようにしましょう。
◇ 水(すい)タイプ
水分代謝が悪く腎機能に異常がある、いわゆる腎性高血圧がこのタイプです。注意
することは、下半身を冷やさないことと水分をあまりとりすぎないことです。
◇ 気(き)タイプ
ストレスや感情などによってすぐ血圧が変動したり、不安感によってなかなか血圧
が下がらないタイプです。病院で血圧を測ると高くなることもあります。不眠や動悸
を伴うのも特徴です。血圧は健康な人でも、風邪を引いているときや疲れているとき
には高くなったりするものです。血圧の値にばかり気を取られ過ぎていませんか。自
分の体調は血圧計が決めるのではありません。自分の体に自信をもってください。
◆ 高血圧に効く漢方薬
(1) 肩こり頭痛もち→葛根湯合小柴胡湯(かっこんとうごうしょうさいことう)
(2) ストレス・疲れ目→釣藤散(ちょうとうさん)
(3) 血圧変動しやすい→桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
(4) 更年期→桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
(5) 便秘→防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
★ 《あとがき》
先日、帰国するマレーシア人の知人が柿の種を自分の家の庭に植えて見たいという
ので、持たせてあげました。種からだと渋柿しかならないと聞きますが、果たして異
国の空で指扇の柿は芽吹くことができるでしょうか(以上)
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