光和堂だより(デイサービス)NO.6
2005年冬号
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光和堂通所介護(機能訓練重視型)
(有)ホリグチ
介護保険適用 事業所番号 1176501730
〒331ー0073 さいたま市西区指扇領別所 326-1
TEL:048-625-6848  FAX:048-624-1663
寒い日が続きますが、光和堂では毎日「1,2,3」と元気な掛け声が響いています。 皆さんが一生懸命に体を動かしている姿を拝見していると、少しでも良くして あげたいと思いスタッフ一同、さまざまな角度から応援しています。夜間に膝や肩 が痛くて眠れないというので、横向きで寝る際に枕を高くすることと膝の間にタオ ルを挟むことを提案し、ずいぶん楽になった方がいます。1日の生活全体を見渡し て、問題点の解決のヒントが発見された例です。足腰などの痛みにより介護を必要 としている方は多いのですが、日常生活の中に工夫を入れて少しでも楽に動けるよ うにしたいと考えています。小規模なデイサービスの特性を生かし、体の動きやお しゃべりの中から利用者さんのADLやQOLを高めるように心掛けています。
テーマNO。5 【パーキンソン病の機能訓練とリハビリ】
☆パーキンソン病とは1817年 ジェームズ・パーキンソンによって発見されました。 この病気になると姿勢保持障害、歩行障害、安静時の振戦(ふるえ)、筋肉の 固縮(固くなって動かしにくくなる)、発声困難、嚥下障害などがおきます。 原因は主に中脳の黒質のメラニン細胞にあるドーパミンが不足することにより発症 します。リハビリと機能訓練はパーキンソン病の患者さんにとって大事な治療法の 1つです。日常生活において基本的な動作(歩行、着衣の脱ぎ着、排泄など)のレ ベルを改善し、身体的のみならず、精神的にも自立した生活を送れることが第一の 目標です。そのためにはどのような日常生活が障害されているかを把握し、それに 合った機能訓練をしていくことが大切です。
1.姿勢保持障害
・立位時に前かがみの姿勢になりやすく、椅子に座っていると上体を まっすぐに保てないために横に倒れてしまう。  これに対しては
◆鏡を見て姿勢を正す訓練をする。
◆背中を壁につけ膝をまっすぐにし、立位を保つ。
 (下図写真)
◆壁に向かって両手をつき、その手を上にあげ 胸を壁につけるつ もりで背筋を伸ばす。
平素の状態
ストレッチボードに乗って膝を伸ばした状態
2.歩行障害(足がすくんでしまう場合)
・最初は 小刻みに歩き始めるが、足がうまくでないために上 体だけが前のめりになってしまい、転倒しやすい。 これに対しては 介護者が横につくか、平行棒を利用して
◆歩行時に腰を伸ばし、視線を遠くにする。
 (下図写真左)
◆歩行が加速しそうになったら、いったん立ち止まり姿勢を立て直してから歩き出 す。
◆足をつま先から上げ、踵からつくようにする。
◆床のタイルの線などを目印にし、それをまたぐ要領で歩く                 (下図写真右)
3.発声困難
・言葉が小声、早口となりどもってしまうため 第三者には聞き取りにくくなります。  これに対しては
◆深呼吸をしながら、なるべく大きく口を 開けゆっくりと「アー イー ウー」と 発声練習をする。
◆両頬に息をためてふくらまし、次に口をす ぼめて吐き出す。 などの運動をして口の周りの筋肉を緩める。
<節 分!>
2/3は節分の日。光和堂では男性の利用者さんに鬼になってもらい皆で豆まきを 行ないました。その後、福を巻き込むという意味で「恵方巻き」をパクリ。皆さん  今年も良い年でありますように!
レクリェーションPART.2[手足らくらく体操] ・・・簡単な体操も1人で行なうのはなかなか難しいものです。光和堂ではみなさ んが一緒に行なうことで「動かす」という意識が持続でき、自然に無理なく運動を しています。週に1,2回でも 継続すれば大きな力となります。ぜひ みんなで頑 張っていきましょう!
☆脳の活性化!!
 左右の手の指を同時に違う動き(左手は人差し指、右手は中指を折る)を 行なうことで脳へ刺激を与えます。
☆関節運動!!
 指の関節を柔らかくすることで例えば食事の時のお箸やお茶碗をつかみ やすくします。
☆筋力UP!!
 両手を同じ力で引っ張ることで広背筋(背中から脇にかけての筋肉)を鍛 えます。
☆血行促進!!
 足をよくマッサージし、爪先まで血流がいくようにします。お年寄りに 多い「しもやけ」等の冷え性を防ぎます。